ディスティングイッシュ・タレント・ビザ(サブクラス858)は特別なスキルを持っているオーストラリア滞在者が、永住権を申請する時に適応されるビザです。日本人でこのビザを申請している方としては、例えばダンスのコンテストにてアメリカで優勝した方や、ヨーロッパで上位3に入賞した方や、空手で世界チャンピオンになった方や、書道家として数々の世界コンクールで優勝された方がいます。
ただし観光ビザ、旅行者、短期ビジネスもしくは特別な理由により発行されたビザを所有している方には申請資格が有りません。
このタレント・ビザにつきましては以下の分野において国際的にも優れた評価を得た方を対象としております。
審査基準について
ビザ申請者の業績を審査する際、移民局の担当官は以下の様な情報を考慮に入れ、審査を行います。
インターネットは申請者の業績を確認するための重要な情報源となります。インターネットから入手出来る情報が申請に不利な情報となる場合には、申請の際にその旨を移民局に伝える必要があります。
申請者が18歳未満の場合
18歳未満の人物が専門分野、学業や研究の分野において、このビザ申請に必要となる一定レベルの業績を達成したと認められるのは稀な事です。
国際的に認められるような、非常に優れた業績を残す、また能力を達成するには、通常であれば一定期間の職歴や、正式なトレーニングを受ける必要があります。
申請者が55才以上の場合
55歳以上のビザ申請者の場合、ビザが承認された場合にはオーストラリア社会においてどの様な利益があるのかについて、証明する必要があります。ビザ申請者は、その分野においてオーストラリアの国際的立ち位置がどの様に向上されるのかについても、併せて証明する必要があります。
なお、このビザを申請するためにはオーストラリア国内における推薦者が必ず必要になります、その推薦者は出来ればその方が持っている素晴らしい才能と関係のある団体や個人である事が望ましいと考えられています。
また、推薦する者は申請者を個人的に知っており、しかも下記条件のいずれかを満たしていなければなりません。
推薦者は次の書類を推薦書と共に提出しなければなりません。
例)新聞、雑誌記事、資格を持った方からの推薦書等
尚、ディスティングイッシュ・タレント・ビザの申請には、英語力のご証明が必要となります。IELTS 試験の全項目で4.5以上の証明が出来ない場合は、移民局へ2回目の英語力免除料金($3,575、申請者様ご本人、2014年2月28日現在)の支払いが必要になります。
もしディスティングイッシュ・タレント・ビザを申請して永住権が取れれば、そのオーストラリア永住権所有者は次の事ができる様になります。
このビザは申請してから永住権が発給されるまでに約10~12ヶ月かかることが多いようです。
またこの永住ビザが発給されてからの5年間はオーストラリア国内の旅行及び入国が有効となります。このビザが失効してからも永住者としてオーストラリアに居住する場合RRVビザ(RRV:Return Return Visa)を取得しなければなりません。