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長期労働ビザ、40%大幅減

外国人労働者の需要低迷

失業率の上昇を背景に、外国人労働者の需要が低迷しているもようだ。移民省の調べによると、2013/14年度(13年7月~14年6月)における長期労働ビザ(457ビザ)の新規申請件数は4万9150件と、前年度から39.9%落ち込んだ。また雇用の打ち切りにより労働者が帰国するケースが増えていることで、13/14年度の457ビザの取り消し数は前年度から45%増加した。

25日付オーストラリアンによると、職種別ではマネージャー職の457ビザ申請件数が同41.3%減の9720件となったほか、◆専門職:同30.2%減の2万4810件◆専門技術者と熟練工:同47.7%減の1万1950件━と、それぞれ大幅減を記録した。分野別では、外国人労働者にとって最大の雇用吸収先となっている観光・ホスピタリティー分野で5330件と、前年度の1万700件から半減。このほかの分野では、◆建設:同50.1%減の4490件◆鉱業:同44.3%減の2600件◆製造:同48.9%減の2180件━などとなった。  

一方で、13/14年度における457ビザの取り消し数は2万7904件と、前年度から45%増加したもようだ。これについてキャッシュ副移民相の広報担当は「ビザ保有者が雇用主から雇用の打ち切りを通告されたことで、自主的に本国へ戻るケースが増えていることが理由」と説明。外国人労働者の受け入れが需要主導であることを考慮すれば、ビザの取り消し数は概して外国人労働者の需要を図る指標になると話した。同副移民相は、外国人労働者の需要低迷の背景について、労働市場の軟化や規制強化を挙げている。

 

 「前政権の規制強化策が機能」 

建設・林野・資源・エネルギー組合(CFMEU)の オコナー全国書記長は、ビザ申請数の減少について「前労働党政権が導入した457ビザの『労働市場検査』が、適切に機能していることの表れ」とし、政策を評価した。雇用主は取り決めにより、募集職種で外国人労働者を雇用する前に、オーストラリア人労働者を公募する必要がある。

 

長期労働ビザ

(457ビザ) の新規申し込み件数 

 

 

2013/14年度(件)

前年度比(%)

 

職業別

 

マネージャー職

9,720

41.3

専門職

2万4,810

30.2

専門技術者と熟練工

1万1,950

47.7

合計

4万9,150

39.9

 

分野別

 

観光・ホスピタリティー

5,330

50.2

建設

4,490

50.1

鉱業

2,600

44.3

製造

2,180

48.9

医療・福祉

5,020

34.4

小売り

2,150

53.9

(出典:移民省)

 

出典:The Daily NNA アジア経済情報紙 豪州&オセアニア版

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