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ビザニュース


新しい職種リスト(SOL)が発表されました。

2010年5月20日

質問

4月末に発表予定されていたSkilled Occupation List (SOL)が、5月中旬に発表されたと聞きました。現在私はオーストラリアで調理師の学校に通っており、終了後、独立移民ビザの申請をしたいと思っておりますが、その新しいSOLは私にはどのような影響があるのか教えてください。

回答

質問者の方は、5月17日にクリス・エヴァンズ、オーストラリア移民・市民大臣が発表した、新しいSOLについてお尋ねと思います。今回の発表で、今まで約400種以上あった職種が181種へと大幅に削減されました。特に日本人の方に申請の多い、調理師・ケーキ職人〔パティシエ〕・美容師等の職種が削除されてしまいました。新職種リストの詳細に関して、以下の移民局のウェブサイトを参照して下さい。http://www.immi.gov.au/skilled/general-skilled-migration/whats-new.htm
そして、この新しい職種リスト(SOL)は今年2010年7月1日から発効されますので、それ以降はリストに載っていない職業は独立移民カテゴリー(一部例外もありますのでご注意下さい。)では申請できなくなります。

但し、雇用主指名永住ビザ〔サブクラス856,121〕や長期滞在ビジネスビザ〔サブクラス457〕は、この新しい職種リスト(SOL)の変更とは関係ありませんので、今までと同様に申請が可能です。

質問者の方は、今学生であるならCertificate III in Commercial Cookery取得後TRAで調理師(Cook)の査定を合格し学校を卒業後、スポンサー会社さえ見つける事ができれば、長期滞在ビジネスビザを申請可能です。

又、長期滞在ビジネスビザと同じ条件で更に3年以上のフルタイムの職歴があれば、雇用主指名永住ビザも申請可能となります。今回の変更により、調理師や美容師の勉強をしていた学生が、雇用主指名ビザを申請する事が多くなると予想されています。

この新しいSOLは、スキルズ・オーストラリア(Skills Australia)の助言をもとにオーストラリア政府により作成されました。そして、この新SOLの適用を通じて、労働市場の需要を重視した移住プログラムへの移行を推進する政府の考えがあります。

今後は、雇用主指名永住ビザの発給数の増加に従って、技術移住プログラムにおける独立技術ビザの発給数が減少していくことが予想されています。雇用主指名永住ビザは、移民がオーストラリアで就労する職種と一致しており、現在労働市場で必要な需要を満たすのに最適な手段であるとオーストラリア政府は考えています。

新SOLは、長期間の教育と訓練を必要とする特定の職種をターゲットにしており、管理職、専門職、準専門職、トレード職〔電気技師・大工等〕などが含まれています。同リストは、年に一度見直しされますが、将来にわたって長期間変更はされないと考えられています。

独立永住ビザの申請条件に適さないものは、別のビザカテゴリーに申請することができます。移民局のファクトシートについての詳細は、以下のウェブサイトをにて確認する事が出来ます。http://www.immi.gov.au/skilled/general-skilled-migration/whats-new.htm
又、新職種リストに関する移民局へのお問い合わせは、以下の電話番号ですのでご活用下さい。
1300 735 683

最後に、今回の発表に関連して、移行の特別なアレンジメントも発表されていますので、移民局やビザのエージェントに確認して、変更内容を正しく理解する必要があります。