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2011年12月8日
オーストラリア移民局はビジネス関連ビザを申請してから審査が修了するまでの目安となる期間を2011年に発表致しました。この審査期間はあくまでも『一応の目安』であり、移民局担当者と申請時期(クリスマス及び新年は目安の期間よりも一ヶ月程度遅れます。) により異なります。また追加書類等が担当者から要求されれば、約1-2ヶ月程多くの時間がかかりますので、その点ご注意下さい。
これからご案内する説明では「低リスク国」「高リスク国」という表現を用います。低リスク国とは移民法上オーストラリアでの申請に関して今までの経験から不法滞在や不法就労、虚偽の申請等が少なかった国の事を意味します。低リスク国については日本を始めアメリカ合衆国、カナダ、英国、フランス、ドイツ、フィンランド、スウェーデン等があります。また高リスク国としては中国、インド、バングラディッシュ、パキスタン、アフリカ諸国等があります。また低リスク国とは電子入国許可(ETA)でオーストラリア国内に短期滞在できる国籍の方を指します。低リスク国籍は移民局ウェブサイトにも記載されております。また高リスクに属する国籍の方々はETAによる申請資格がありません。
低リスク国と高リスク国は審査期間だけでなく審査の規準や必要とする書類等が大幅に変わる事があります。例えば日本人がLong Stay Business Visa (Subclass457)を日本から申請した場合、その申請者の仕事先に大使館のビザ担当職員が突然アポイントメントもなく調査に入る事はありません。電話で雇用の確認をする事が一般的です。しかしながら中国やインドの場合低リスク国と違い、申請者の職場を訪れ職務内容や経歴について詳しく説明を求めたりその場で書類の提出を求めたりします。
またBusiness Visaにおいてはスポンサーの業種、業態においてその審査スピードに実際差があります。例えば日系の大手企業で従業員が1000名を超える様な場合、会社の審査や個人の審査が移民局が示したガイドラインよりも早く取れる場合もあります。レストラン、カフェ、美容室、マッサージ店等は税制上のトラブルや不法就労の問題が多く指摘されている為、下記に示された期間よりも多くの場合は時間が掛かることが多いようです。
さらにBusiness Visaにおいてスポンサーする社員の数が増えれば、移民局の審査はより慎重かつ厳しくなり、多くの場合より多くの時間が通常掛かります。一般的に言うとインターネット申請でビザを申請する場合は下記に示す通りの審査期間となりますがなんらかの理由でインターネット申請が出来ない場合、下記のガイドラインよりも3～6週間くらい期間が増えることが多いようです。
審査期間のガイドラインは以下の通りです。
(1) オーストラリア国内で短期ビジネス滞在する場合の審査期間のガイドラインです。
１-1．ビジネス・スポンサーによって短期滞在する場合
1-1-1．オーストラリア国内で申請した場合のかかる日数
低リスクの場合 該当せず
高リスクの場合 該当せず
1-1-2．オーストラリア国外で申請した場合のかかる日数
低リスクの場合 該当せず
高リスクの場合 1ヶ月
１-2．ビジネス・スポンサー以外で短期滞在する場合
1-2-1．オーストラリア国内で申請した場合のかかる日数
低リスクの場合 該当せず
高リスクの場合 該当せず
1-2-2．オーストラリア国外で申請した場合のかかる日数
低リスクの場合 1営業日
高リスクの場合 1ヶ月
上記は申請願書及び必要該当書類を全て提出した際の通常の審査期間となります。健康診断や無罪犯罪証明書を含む追加書類が必要となる場合、審査期間が延びる可能性もあります。
(2) 雇用主指名もしくは短期居住者としてオーストラリア国内で勤務する場合の審査期間のガイドラインです。
2-1．ビジネス・ビザ(サブクラス457)の場合
2-1-1．オーストラリア国内で申請した場合のかかる日数
低リスクの場合 2ヶ月
高リスクの場合 3ヶ月
2-1-2．オーストラリア国外で申請した場合のかかる日数
低リスクの場合 2ヶ月
高リスクの場合 3ヶ月
2-2．他のスポンサー・ビザの場合
2-2-1．オーストラリア国内で申請した場合のかかる日数
低リスクの場合 2ヶ月
高リスクの場合 3ヶ月
2-2-2．オーストラリア国外で申請した場合のかかる日数
低リスクの場合 2ヶ月
高リスクの場合 3ヶ月
3．ワーキング・ホリデー・ビザによる申請日数
初回申請の場合 6日間
2回目申請の場合 21日間
4．ワーク＆ホリデー・ビザによる申請日数
ウェブ申請の場合 6日間
書類申請の場合 14日間
突然の移民法の改正により上記のガイドラインも変更になることもありますので、ご注意下さい。